私の変形性股関節症
平成17年 広島市 北村 富美子様 (53歳)
私が初めて左右股関節臼蓋形成不全と診断されたのは、昭和63年私が37歳の時だったと思います。
歩くと右脚の付け根に痛みや歩きにくいという自覚症状が出てきたので病院で診察を受けました。
この時人工股関節があるということを初めて知りました。
まだこの頃は人工股関節の歴史が浅く、一度手術をすれば半永久的に持つものではないので、手術はもっと年をとってからの方がよいという話でした。
子ども達も小さかったので、3ヶ月の入院は勿論考えられないことでした。
そして、将来的には手術は避けられないかもしれないと思いました。
その後は、今日まで股関節の痛みと仲良く生活をしてきました。
それが、仕事が一段落した昨年の5月頃から痛みが急にひどくなり、歩くこともつらくなってきました。
平らな所も思うように歩けず、階段の上がり降りでは手すりがなくては無理という状態でした。
右脚の長さが短くびっこもひいて歩いていました。
布団に入っても鈍い痛みがあり不快な毎日を送っていました。
見かねた二人の娘から病院に行くよう勧められ、7月中旬思い切って診察を受けに行きました。
前回と比べどの位悪くなっているか知りたいという思いも自分にはありました。
レントゲン写真を見て、軟骨の部分がほとんどなく境目もはっきりしませんでした。
「右は亜脱臼している。空気も入っている。脱臼してからでは大変なので、できるだけ早く手術をしてはどうか」というものでした。
以前の説明もありましたし、仕事も一段落した時でしたから、今なら職場に迷惑をかけるのも最小限で済むという思いと、いつかは手術をしなければいけないという思いと、この痛みから解放されるのであればということで手術することを決断しました。
従姉が同じ病気で手術していましたから、術後の生活の様子は判っているつもりでした。
しかし、人工股関節の手術とはどういうものか、術後の生活は具体的にどう変わるのか、ちゃんと知りたいと思い、仕事が終わってから毎日インターネットで調べていました。
16年11月15日、いつものように調べていたら「健康椅子ご愛用者からの声」という項目が目に留まりました。
急いで開いてみると、同じ症状の人が健康椅子なるものに座ることで手術しないでも回復したというものでした。
手術することでしか痛みから解放される方法がないと思っていたので、記事を読んだときには信じられませんでした。
しかし、手術をすることへの迷いが出てきたことも確かです。
帰宅して主人にこの話をしました。
改めてインターネットから「健康椅子」を開き、一緒に見ました。
「手術をしないで済むにこしたことはない」という思いが出てきていましたから、「2日間の体験、1ヶ月使用して改善されなかったら返品OK。代金はすべてお返しするというシステム」と書いてありましたから、「だめもとでやってみよう」と主人も言ってくれ、早々にメールを送りました。
内海様からすぐにメールで返事があり、翌日お電話でここまでのいきさつを説明しました。
12月下旬の手術を決めていましたから、一刻でも早い方がよいということで日程調整をしてくださり、11月18日・19日の2日間で指導を受けながら「健康椅子」の体験をしました。
届いた大きな椅子を見て、本当にこの椅子に座るだけで治るのかと半信半疑でした。
椅子座面のゆっくりした動きにあわせて自分の体を動かしていくだけなのですが、腰のあたりが温かくなってくるのがわかりました。
椅子に座った後は体操です。
体が固くなっていた私には、少しきついこともありましたが、これを終えた後、歩いてみる
と股関節に感じていた痛みや不快感、下半身全体にあった重さや緊張感などがうそのよう
に消え、体全体が軽くなり久しぶりに気持ちよく歩けました。
2日間という短い時間ではありましたが、とてもていねいに指導していただきました。
今でも長時間立っていたり階段の上がり降りの時など、痛みが出たり歩きにくかったりという症状は時々出ていますが、以前と比べれば雲泥の差です。
職場でも調子が悪いときは体操をしています。
そうすると下半身が随分楽になります。
職場の人から「近頃調子がよさそうですね。」とか「顔色がよくなりましたね」といわれることがあります。
こんな言葉を聞くと嬉しくなってきます。
毎日続けることで自分自身の体の変化に「手術をしないでも何とかなる」という自信もついてきました。
そこで、主治医と相談、「迷っているのなら手術を止めたほうがよい」と言っていただき、12月末に予定していた手術を止めました。
初めて「健康椅子」に座って1ヶ月半、歩くときの大きな体の揺れもさほど感じなくなりました。
姿勢も自然とよくなってきました。
「朝、5分でも座るといいですよ」というアドバイスをいただき、これも実行し始めましたら、1日中腰のあたりが温かい気がしています。
だめもとで始めた「健康椅子」ですが、今では生活の中になくてはならないものになっています。
高額な商品ですが、いろいろなことを考えてみるとお金には代えられないと今では思っています。
あの時、インターネットでこの椅子に巡りあっていなかったら、今は病院のベッドの上だなと思うと信じられません。
これからも、椅子に座って、体操をして自分の2本の脚で大地を踏みしめながら生活をしたいと思います。
高額な商品のため、家族の理解が得られない人が多いと伺いました。
この椅子のことを話したとき、やってみようと、気持ちよく賛成してくれた主人にも感謝しています。
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